1.6 Science and laboratorium interventions

アロング・ザ・アーカイバル・グレイン 1 物語のはじまり 1.6 Science and laboratorium interventions

1.6

Science and laboratorium interventions

日本が台湾を統治していた時期、二つの農業改革が導入されました。一つは土地税、もう一つは新しい農業方法の仕組みです。これらの改革は、蓬莱米の成功と同時期に実施されました。しかし、蓬莱米の栽培は台湾の農民にとって重大な課題を提起しました。 

蓬莱米は、台湾在来のインディカ米よりも収穫量が多い反面、生産コストが高くつきました。インディカ米を栽培する場合、台湾の農民は自作の肥料だけで済みましたが、「蓬莱」を栽培する場合は、化学肥料を購入し、灌漑や輸送のために政府が整備したインフラに依存する必要がありました。つまり、蓬莱米を栽培することで、台湾の農民は自律性を完全に植民地政府に奪われることになったのです。

歴史家のアンドリュー・グラージダンゼフは、次のように指摘しています。「蓬莱米の面積拡大は、まず第一に、農民が税金や灌漑費用、そして自分で生産していたたばこ(現在は国営の専売品となっている)の代金を支払う必要性までが高まったことを示すものである」と(グラージダンゼフ1942年:55年)。


Reference
シンガポール国立大学 Leow Wei Yi (2020年)。日本植民地台湾における蓬莱米の作り方。学術誌クロスカレント「東アジアと文化レビュー」9巻1号40-66P


Grajdanzev, Andrew J. 1942. Formosa Today: An Analysis of the Economic Development and Strategic Importance of Japan’s Tropical Colony. New York: Institute of Pacific Relations.

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